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 オキナワン タイクーン3 「夏の足跡」vol.2



その翌朝、事件は起きた。

開店前の時間にその犯行は発覚した。三人の記念の足型の横に、新たな足跡が刻まれていたのだ。
 コンクリートの右寄り部分に三人の足型とサイン。その場所から左方向へ抜けるようにその足跡は付けられていた。

 

「じいさん! 裏の足跡見たかい? 」

「うーん、見た。あれは近所の顔見知りの犯行ではないようじゃのぅ。」

「なんで足跡を見ただけでわかるの? 」

「そりゃあ、第六感に決まっておる。」

(アナタに第六感て言われても・・。)

 

苦笑いするオーリーに真剣な顔でじいさんが言った。

「オーリー、よく見てみるんじゃ。この足跡は均等な力で歩いた跡ではないじゃろ。」

犯人は三人の足型の横から現れて、よたよたとその足跡を八歩ほどコンクリートに残し、左下方向へ消えている。

 

どこかでけがでもしたんだろうか、軽く右足を引きずった跡を残している。

それは肉球くっきりの猫の足跡だった。

「ここらで顔見知りの猫にけがをしている者はおらん。どこか、他から来た猫じゃろ。」

「この猫、まだこのへんにいるなら手当してやらないとかわいそう。」

アイちゃんが心配そうにのぞきこんで言った。

 

足跡から案じられる侵入者の身の上。そんな夏の一日の始まり。

その日の夕暮れ、じいさんが商品の配達から戻ったオーリーに切り出した。

「オーリー、ちと折り入って相談があるんじゃが。」

「え、なに? なんか困ったこと? 」

オーリーは額の汗を拭いながら言った。

「いや、わしは幸せ。ノープロブレム。実はなんでも屋に仕事を依頼したい方がおってな、相談にのってくれるかのぅ。」

「珍しいね、相談? どういうことなの。じいさんの知りあい? 」

「うん、ちょっと待っとっておくれ。」

 

そう言うと、じいさんは中二階に上がっていき、再び戻ってきた。そのじいさんの後ろから薄い茶色と白の混ざった猫が現れた。右足を引きずっている。

コンクリートに侵入した犯人だった。

 

「このメイさんが今回の依頼人なんじゃよ。ご推察通り、後からコンクリートに足型を付けたのもメイさんなんじゃが。

メイさん、オーリーじゃよ。日本語はペラペラだから大丈夫じゃ。猫語もわしほどではないが、なんとかなりそうかのぅ?」
 じいさんは軽くオーリーにウィンク。オーリーはサインを受け止めた。

「はじめまして、メイさん。心配していましたよ、足は大丈夫なの? 」

オーリーが少し腰をかがめて言った。

安心したようにメイはミャーと答えた。

じいさんがこの小さな依頼人メイさんから聞いたところによると、今回の依頼は、二年ほど前まで住んでいた家を探してほしいというものだった。

「飼い主の家を探すのは、そう大変なことではないと思うよ。でもなんでそんなに長い間帰れなかったの? 」

とオーリーが聞いた。








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ちょっと不思議で、暖かくなるお話かな。
続きが楽しみです。ワクワク!
| かおり | 2013/03/26 7:22 PM |

かおりさん

ありがとう。
どんな展開になるのか、見守っててね。
| PEAR | 2013/03/27 1:55 AM |












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