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オキナワン タイクーン 3 「夏の足跡」 vol.3

 
                                                                        Photo by 由美太


ここからメイの物語が始まる。

 

二年ほど前の秋のある日。

窓から見える夕日が西の空に落ちていくのを眺めていたメイは、どうしてもあの夕日を間近で見たくなってしまった。お日さまはどこへ行ってしまうんだろう。不思議だわ。

ほら、少しづつ傾いて遠くの空に行ってしまう。
 待って、待って。聞きたいことがあるの。

 

そっと家を抜けだしたメイは、傾いていく夕日を追いかけて走った。

小さくてもいつでも自由に歩けるお庭を横切って、メイは外の世界に飛び出した。おうちの匂いは町角のそこに漂っていた。安心してお散歩できる見慣れた家々。

メイは初めての曲がり角を越えた。

 

待って、待って。どうしても聞きたいことがあるのよ。メイは夢中で走った。

 

ふと気がつくと、そこはメイの知らない町。あたりは見知らぬ町並みに変って、メイの家の匂いはとっくに消えていた。

お日さまはいつの間にか消えて、あたたかい夕日はどこにも残っていない。どんどん暗くなって時間が過ぎていく。

 心細くなったメイが元来た道を走り出そうとしたとき、突然現れたライトに照らされた瞬間、ふわっと体が浮いた。

 

どれぐらいの間眠っていたのかわからない。次にメイが目覚めたのはケージの中だった。

 

「お父さん、気がついたよ! 」

ケガを負い、気を失ったメイを見つけ、ここに運んでくれたのは帆久人だった。帆久人は小学5年生。お父さんと、この動物病院で暮らしている。

 

「しばらくは動けないだろうけど、もう少ししたら歩けるようになるからね。よく頑張ったな。」

お父さん先生に右足を触れられながら、メイはまた眠りに落ちていった。鳴く元気も残っていなかった。足にまかれた包帯を、帆久人の指がそっとなでた。メイのぎゅっと固くなった気持ちがゆるっと溶けていった。

 

お父さん先生の病院には傷を負った彼女のほかに、おしゃべり九官鳥カンクと大きな老犬セス、賢いシーズー犬ルリが一緒に暮らしていた。

 首輪に付いていたイニシャルのメダルからメイはエムと命名され、その日からこの病院の一員となった。

エムはこの三匹にもあたたかく迎えられた。

エムと呼ばれるようになった彼女は、日に日に元気を取り戻し動物病院の生活にも慣れていった。






| - | 01:43 | comments(4) | - | |
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あぁPEARさん 続きが気になって
落ち着かんです。 
| トム子ブログのN | 2013/03/27 8:34 AM |

なんと!今回のストーリーは猫が登場だったんですねぇ。ワクワクしながら、2回分一気に読みました。
あ〜〜〜続きが気になる!
私も仕事が手につきそうにないです^^;
| koma | 2013/03/27 9:15 AM |

Nさん

ありがとうございます。
毎日ニャンコと暮らしていると、重なってしまいますよね。
| PEAR | 2013/03/28 12:59 AM |

komaちゃん

ありがとうございます。
猫親バカ友の会としては、ホント気になりますよね。
もう少し続きますのでよろしくお願いしますね。
| PEAR | 2013/03/28 1:02 AM |












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