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オキナワン タイクーン 3 「夏の足跡」 vol.6

                 

オキナワン タイクーンの窓から西日が差し始めた。まだ明るいけれど、夕暮れのひぐらしが鳴き始めた。

 

じいさんがメイの代理としてここまで語ってふっとため息をついた。オーリーが穏やかにメイに尋ねた。

「そうか。だいたいの話はわかった。でもどうやってここまでやってきたの? 」

 

メイはオーリーの灰色がかった瞳をじっと見つめた。今にも「それはね・・・」としゃべりだしそうだった。

「それはのぅ、仲間達の協力じゃよ、オーリー。」

 再びじいさんが話し始めた。

 

本当の名前を思い出したメイ。

メイがどうしてここまで来たか、きっとメイが帰ってくるのを待っている人がいること。仲間たちは何度も何度も話し合った。

 

それからのお父さん先生の病院の待合室は、動物達の情報交換のサロンとなった。

 

『メイをジュンちゃんの元へ!』

 

 まず、メイの家がどこにあるのか手がかりを探り始めた。ルリがメイに尋ねた。

 「メイ、おうちの近くになにか特徴のある場所とか、目印になるようなものはなかった?」

 「お庭があって。それから・・・、あとはあんまりよく覚えてない。」

 おしゃべりなカンクが、

 「お花屋さんとか、お豆腐屋さんとか、近くに交番があったとか、駅が近かったとか、学校の近くだったとかさー、なんか覚えてないのかい?そうそう、コンビニとかCD屋さんとかさ。」

 早口でしゃべる。

 「よく思い出せないの。」

 しょんぼりメイが答えた。

 

 「まぁまぁ、カンクのようにまくしたてたら、よけいにわからなくなってしまうって。ゆっくり、のんびりみんなで考えればきっとなんとかなるよ。」

 老犬セスが言った。

 

ある日メイはふっと甘い匂いを思い出した。

そういえばよくジュンちゃんが言ってた。オランジュのケーキはおいしい。ジュンちゃんのお気に入りはオランジュのチョコレートケーキ、メイはふわふわのよもぎのシフォンケーキが大好き。オランジュ、オランジュ。

 

『オランジュ』を探せ!

 

またたくまに動物達の情報が寄せられた。

 

「オイラ、三つ四つ先の町においしいケーキ屋さんがあるって評判、聞いた事ある。えーっとあれはたしか、シュガーとヌガーの家の近くだったと思うぜ。」

「あら、あの双子の家なら私の家の近くだわ。ときどき双子の近くのプードルとお散歩したりすることもあるから、双子の情報聞いておくわね。」

「散歩好きのピコタンの家からも近いかもしれないって。」

「まぁ! ハリネズミのペットを飼っている家は珍しいから探しやすくなってきたわね。」

いろいろな情報が寄せられ、ほどなくオランジュの場所が突き止められた。メイの家はオランジュからそう遠くはないはず。






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