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オキナワン タイクーン 3 「夏の足跡」 vol.10

                


「どこの猫か調べているうちに何年か前にオランジュのお客さんが猫を探していた、ということがわかってね。」

「ちょうどその家にメイさんを送っていく準備ができたところじゃよ。」

じいさんが伝えた。

 

帆久人が聞いた。

 「送っていくのは今日ですか?」

 「うん。早い方がいいじゃろて思うてのぅ。」

 

ケガをしたメイを保護し、遠く離れていて飼い主を探すことが困難なように感じていた帆久人は、申し訳ないような気持ちになった。

「ぼくも一緒に・・行ってもいいですか。」

「もちろんじゃよ。アイちゃんもよもぎのシフォンケーキをこしらえたし、みんなで送っていけばメイさんもきっと心強いじゃろう。」

 

じいさんの言葉にオーリーがあいづちを打った。

「帆久人くんも一緒にメイさんを送り届ければ、こんないいことはないね、じいさん。」

「うん。」

 

「ありがとうございます。メイ、やっとおうちに帰れるね。」

帆久人の膝の上でメイはミャ、と短く返事をした。

 

 

 

オキナワン タイクーンから二丁目ほど先に車を走らせた。

あらかじめ聞いてあったじいさんの猫友のガイドで、表通りからゆるやかなロータリーをぐるっと回って住宅地の道に入った。

静かな脇道に季節を過ぎた紫陽花の群生の一角があり、色あせたドライフラワーのように元の形だけを保っているそばを通り過ぎた。夕暮れの空の雲がオレンジ色に染まっている。

 

(どうか、メイの2年間が色あせていませんように。)

後部シートで、メイを膝の上に乗せた帆久人の心の声がじいさんに届いた。

 

「大丈夫じゃよ。帆久人くん。ジュンちゃんはメイさんを待っておるさ。」

 

 

どこからかくちなしの香りがする公園の角を曲がったとき、メイがミャーミャー鳴き始めた。

 この家だ。





                         vol.11 につづく









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続き楽しみ〜
先日いきなりvol9から読んじゃって
今日最初からじっくり読ませてもらいました!
う〜ん面白いっ!
vol9に来て、なるほどーこういう事だったのか!と

うちの猫、華ちゃんはどこかの飼い猫さんだったの。
虚勢手術をしに病院に行ったら
既に手術済みでした。
保護した時はズタボロ状態で
100魅離蕕気鵑世隼廚辰討い燭里
衝撃の事実に驚き!><
華ちゃんと話ができたら
もとの飼い主さんに元気だと知らせてあげたいな〜
じいさんに情報収集お願いしたいわ。
そんな事を思いながらじっくり読ませて頂きました。

早く続きお願いしますね〜^^
| 猫吉之進 | 2013/04/03 3:50 AM |

不思議な感じで始まったお話。
帆久人くんが無事、エムに会えてヨカッタ。ホッコリしました。
おじいさんも魅力的だね。
続き、楽しみにしてます。
| かおり | 2013/04/03 9:22 AM |

進ちゃん

読んでくれたのねー、ありがとう
うれしいですー
家猫もそれぞれのお家によっていろんな過ごし方がありますよね
完全室内からお外のひとりお散歩OKまで
この子たちもいろいろ想いがあるのかなぁ、なーんてね
あと少しお付き合いくださいね
| PEAR | 2013/04/03 2:04 PM |

かおりさん

読んでくれててありがとう〜
ヘンテコリンじいさんのヘンなお話、他にもエピソードがあるんだけど、この3は動物たちとの触れ合いが中心(=^ェ^=)
もうひとつテーマが隠れてるかも(^_^;)
あと少ぉし、お付き合いくださいね
| PEAR | 2013/04/03 2:14 PM |












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